【へら釣り】 大魔王のへら入門(へらの仕掛け作り編)


大魔王のヘラ釣り入門・第二弾はいよいよ仕掛け作り編となります。

バス釣りではリールに糸だけ巻いておいてフィールド現場にてリグることも多いのですが、へら釣りは釣り支度時短のため仕掛けはあらかじめ自宅で作っておくことが望ましいかと。

これまた初めてのかたは何をどうしたらいいのかサッパリわからないので(ワタシがそうでした)、へらの仕掛け作りについてブログ記事を作成することにしました。

大魔王のへら入門(へらの仕掛け作り編) 目次(約3000文字)

へらの仕掛け作りは基本スイベルまでは一緒(ドボン除く)

両ダンゴやセット釣りなどへらの基本的な釣りの仕掛けはスイベルから先のハリス・針が変わってくるのですが、スイベルまではどの仕掛けも作り方は一緒になります。

↓こちらは浅ダナのうどんセット釣りの仕掛けです

↑ マルキユー・パワーブックよりお借りしてます

愉快な父上などは平気で自宅のリビングに竿一式を出して仕掛け作りをしているのですが、奥さまにアタマが上がらない我々がそれをやったらすぐに家を追い出されるわけでして、、、

今回は仕掛け作り途中までは竿を出さずに自宅で行って、最後に現場にて仕上げるおやらかし式仕掛け作りのやり方にて当ブログ記事をお届けいたします。

STEP1 穂先からウキゴムまで

へらの仕掛け作りで実際に竿がないとできないコトは、ミチイトの長さを決めてスイベルを結ぶことです。(スイベルから下のハリスセットは大した作業ではないので現場作業でOKかと)

ミチイトの一番最後に結ぶスイベル(もりもどし)は竿尻の位置に合わせるため、つまりミチイトの長さは竿の長さで決まるわけでして、ここの作業だけは竿を出してフィッティングする必要があるのですが、逆に言うとそれ以外の作業は竿の長さには無関係なので自宅の書斎などで仕掛け作りが可能です。

ミチイトを準備しましょう

何はさておき仕掛け作りにはミチイトがないとどうにもなりませんのでまずはミチイトから準備しましょう。

しばらくは「東レ・将鱗」を使っていたのですが、最近は「ザイト・白の道糸」と併用しておりまして、見えやすさというよりは手で触った感が気に入っております。

くれぐれも、使う予定のハリス2本の太さ合計よりも太いミチイトをお使いくださいませ。(ミチイトが切れてウキごと持っていかれたらヘコみますからね)

ウキゴム管の選び方

おやらかし式仕掛け作りは下から始めて最後に穂先周りを作っていきますので、仕掛け作りの最初は・・・ウキゴム管周りから作っていきましょう。

ウキゴム管の大きさは使うウキによって変えるのですが、小さいウキゴム管には大きなウキはセットできませんし、大きいウキゴム管に小さなウキをセットすると抜けてしまうのでご注意くださいませ。

ウキのサイズに合わせてゴム管を選ぶので、基本的には仕掛けはウキのサイズごとに揃えていくのがよろしいかと。

めんどくさいかたは、大きなウキゴム管で仕掛けを作っておいて、小さいウキを使うときだけウキにウレタンパイプを刺すというやり方もありますので、お好みで選んでいただければよろしいこと思います。

ウキゴム管周りの仕掛け作り

ウキゴム管周りの仕掛け作りは、ウキゴム管の固定をウキ止めゴムでやるかウキ止め糸でやるかの2通りとなります。

ワタシは最初はウキ止め糸でやっていましたが、巻くのがめんどくさいこともあり、最近はウキ止めゴムを使うコトが多いです。

※どちらの方法でも釣りをしているときにウキゴム管まわりが緩んできたらウキ止め糸で補強してあげてください。

◆ ウキ止めゴム仕様

用意するのはウキゴム管とウキ止めゴムとなります。(ウキ止めゴムは、バス釣りで使うシンカーストッパーと同じです)

ミチイトにウキ止めゴム・ウキゴム管・ウキ止めゴムの順番で通していけば終了となります。

◆ ウキ止め糸仕様

こちらはウキ止めゴムの代わりにウキ止め糸をミチイトに結んでゴム管を固定する方法です。

ミチイトにゴム管を通した後で両端にウキ止め糸を結んであげればOKですが、結構結ぶのがめんどくさいので生産性重視のかたにはウキ止めゴムを使用されることをオススメします。

タナ取り用の目印(ウキ止め糸を使います)

仕掛け上ウキゴム管まわりの上にくるものが、底釣りでのタナ取り用目印となります。

底釣りではエサを底に付けて釣りをするため、底までの深さをミチイト上の目印にて把握することになります。

とりあえず、ウキゴム管の上のテキトーな場所に目印をひとつ巻き付ければ完了です。

穂先のチチワ周りを作ります

竿不要での仕掛け作りの最後のステップは穂先のチチワ周りとなります。

へら釣りでは竿の穂先に「リリアン」と呼ばれる仕掛けを結ぶ箇所がありまして、ここに仕掛けの先端を結ぶことになります。

仕掛けのリリアンへの結び方は、

・チチワ結び

・ウキ止め糸やウキ止めゴムでの固定

の2つがありまして、ワタシは後者で穂先に結んでおりますのでご紹介いたします。

まずは、ミチイトを2つに折りましてチチワを作りましょう。(ただ玉結びするだけです)

玉結びした箇所から下を50回ほど編み込んで二重にしていきます。(これはチョーチン釣りでミチイトが穂先に絡まないようにするためです)

で、最後に輪の部分にウキ止め糸とウキ止めゴムをひとつずつセットして完了となります。

実際に穂先に仕掛けを結ぶときには、ウキ止め糸を上にずらしてリリアンへ締め込めばおしまいなのでラクチンです。(ウキ止めゴムはバックアップとして準備していますが、心配なかたは二重で締め込めば鬼に金棒かと)

以上、ここまでが竿を出さなくてもできる作業となりまして、ここまで作った仕掛けはそのままミチイト巻きに戻してあげて釣り座に持ち込んでその先の仕掛けを現場で作ることになります。

STEP2 オモリから先の仕掛け作り

さてさて、ここからはいよいよ竿を出して仕掛けを完成させる必要がありまして、自宅で作業OKならそのまま自宅での作業、NGなかたは釣り座にて作業を行いましょう。

ウレタンチューブなどのセット

仕掛けを竿の穂先に結びまして、そのままミチイトを竿尻プラスαの長さを確保したら、ミチイトにウレタンチューブを通します。

ウレタンチューブは1号のミチイトには0.6ミリ径を・0.8号のミチイトには0.5ミリ径のものをご用意ください。

その状態で竿尻の位置にスイベルがセットできる長さにてミチイトを8の字結びでチチワを作ります。

このチチワをスイベルに通して結んであげたあとで、ウレタンチューブを結びこぶまで戻してあげておしまいです。(この8の字結びでできたコブの大きさとウレタンパイプの径が大切でして、結びコブでウレタンチューブを固定するのがキモです。)

現場ではウキをチョイスした際にウキにあったオモリ調整が必要となるのですが、その際に板オモリを巻く場所がこのウレタンチューブとなるわけです。

ウレタンチューブの代わりに、オモリ巻き+スイベルがセットになったパーツも市販されていますので、もちろんそちらで仕掛けを作っても構いません。

よりもどしに2本のハリスを結んで終了です

最後によりもどしにやりたい釣り用の2本のハリスを結んで、これで仕掛け作りは完了となります。

◆ 両ダンゴの釣り

◆ うどんセット釣り

◆ ヒゲトロセット釣り

むすび

ホントは動画を回しながら説明するのがGoodだと思うのですがワタシはどうも動画周りが好きではないので愚直に文字と画像にてへらの仕掛け作りのイロハを記事に起こしてみました。

できる限りわかりやすいように記事にしたつもりではありますが、日頃からご愛顧いただいている読者の皆さまにおかれましては、ご質問等ございましたら何なりとお申し付けくださいませ。

おしまい。